• 樫下 達也
  • 樫下 達也

    kashishita, Tatsuya

    准教授


    担当分野|音楽科教育

自己紹介

 みなさんは「なぜ小学校ではリコーダーや鍵盤ハーモニカを習うのだろう?」という疑問をもったことはありませんか?私が小学校で教師をしていたころ、ある子どもからそんな疑問を投げかけられたことがあります。なぜ小学校や中学校では歌だけでなく楽器も教えるのか。その疑問に私はすぐに応えることができませんでした。よくよく考えれば、学校現場には「そもそも、なぜ、これをしているのか」という、歴史的経緯がよく分からないまま行われている授業や行事がたくさんあります。教育を考えるとき、歴史的な視点から考えることが実はとても大事なのではないだろうか、歴史に学びながら現代の様々な教育課題を解きほぐすことができるのではないだろうか・・・。そんな風に考えるようになり、私は音楽教育史、なかでも器楽教育の歴史を主なテーマとする研究者としての道を歩むようになりました。自分のなかにも「そもそも、なぜ?」がある!という方、いちど樫下研究室をおたずねください。

授業の特色

 本学の卒業生のみなさんには、「自分の教育実践が歴史の大きな流れのなかでどう位置づくのか」という大きな視点をもてる音楽科教員になってほしいと考えています。そこで、中学校の音楽科教員をめざす方のための授業「中等音楽科教育」では、音楽教育の実践や思想の歴史を学びながら、授業づくりのための教材研究に取り組みます。過去の実践に学びながらグループごとに一つの楽曲を研究し、その楽曲を子どもたちが学ぶための教材にするにはどうすればよいかを考えます。またそれをふまえて学習指導案を作成、模擬授業を実施します。こうした取り組みをとおして、現在とこれからの音楽教育がどうあるべきかを考える力を身につけてほしいと考えています。

担当授業科目

【学部】
中等音楽科教育 初等音楽科教育 基礎セミナー

【大学院】
音楽科教育特論 音楽科教育特別演習

研究/活動

【研究活動】
・日本の公教育における器楽教育の歴史
・学校放送をはじめとするメディアにおける音楽教育の歴史
・古楽器を用いた音楽鑑賞教育の実践
・だれでも参加可能な音楽づくりワークショップの開発
【最近の研究業績】
・「戦後日本における教育用楽器の生産、普及、品質保障政策:文部・商工(通産)・大蔵各省と楽器産業界の動向を中心に」(日本音楽教育学会『音楽教育学』第45巻第2号、2015年)
・「東京市小学校ハーモニカ音楽指導研究会の設立(1937年)とその音楽教育史上の位置」(教育史学会『日本の教育史学』第57集、2014年)
・「1970年代・学校放送音楽教育番組への『ポピュラー音楽のリズム』の導入:ポピュラー音楽と子どもたちをめぐる議論に着目して」(関西楽理研究会『関西楽理研究』第30号、2013年)
・「古楽器の鑑賞をとおして木管楽器の学習を深化させる授業の試み:バロックフルートとルネサンスフルートの生演奏による授業」(日本音楽教育学会『音楽教育実践ジャーナル』第12巻第2号、2015年)

ある

中等音楽科教育

音楽教育の歴史や思想を学びながら、中学校音楽科の授業づくりのための教材研究に取り組みます。グループごとに一つの楽曲を研究し、それを踏まえた学習指導案を作成、模擬授業を実施します。写真は、受講生が主体となって模擬授業の振り返りをしているところで、より良い授業にするためにどのように改善すれば良いかを話し合っている様子です。